超硬合金における加工条件設定のポイント
超硬合金は硬度が高く、高温時の硬度低下が少ないことから切削加工の工具材料としての需要が高く活用されています。
今回は、超硬合金における加工条件設定のポイントを紹介いたします。
1.加工におけるポイント
超硬合金の切削を超硬合金工具で行う場合、Co含有量の多寡に気を配ることが重要です。Coの含有量が少ないと硬度が増し、多いと硬度低下して切削が容易になりますので、切削の際はCO含有量の少ない高硬度材種の工具で、工具よりも低高度材種の切削加工を行うことが基本方針になります。
2.切削条件
超硬合金の旋削加工における切削速度と抵抗の関係を下に示します。 左の図1、2は超硬合金の中でももっとも高硬度な工具材種K01を使用し、Co24%の超硬合金を切削加工したときの切削速度と工具磨耗関係、左の図3は切削抵抗の主文力と送り分力の関係です。 高硬度材の切削では主分力よりも切削工具の逃げ面に作用する送り分力や背分力が増大します。超硬合金は焼入れ鋼などに比較すると硬度が大幅に高いので、いっそうこの傾向が強く現れています。
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超硬合金の加工を超硬工具で行う場合、工具側にはCo含有量の少ない、高硬度な工具を用いるとよいでしょう。
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