ロッド先端ねじ部の加工による逃げ溝

ねじは私たちの生活のあらゆるところで使用されています。
もし簡単にゆるんでしまうねじを供給してしまうと大事故につながることもあります。
今回は、ねじの加工におけるポイントを1つ紹介いたします。

Before

before

ロッド先端ねじ部の加工を行う場合には、バイトを逃がす為の溝がないため、根元までのねじが切れません。
また、単にねじ溝を作るだけでは良品なねじを作るのには不十分です。

After

after

ロッド先端ねじ部を加工する場合には、まず、ねじを外径まで削ります。
次にねじ切りバイトを逃がす為の溝を確保してから加工を行います。また、ねじピッチによって逃げ溝の長さは変わるので、ねじピッチごとに逃げ溝を設定する必要があります。

逃げ溝を設定しておかないとねじが最後まで切れず、加工ができません。
ねじピッチごとに逃げ溝を設定し、ねじを製作することで良品なねじをつくることが可能になります。

>>ねじ部逃げ溝加工のR指定について