SKS3からSKD11への材料選定によるコストダウン
熱処理とは、加熱・冷却により素材の性質を変化させる処理のことを指します。熱処理を行うことで、工作物の性質が変わり、結果としてコストダウンにつながることがあります。
今回は、熱処理を施し、適正な材料を選定したことによるコストダウンの方法をお伝えいたします。
Before
SKS3はタングステンを元素として取り入れている合金工具鋼です。焼入れの工程で歪が出やすい素材であるため、コストアップの原因となります。
After
SKD11は、SKS3と比較し耐摩耗性と靭性に優れています。よってSKS3の代わりにSKD11を使用することにより焼入れの工程で歪にくくなり、コストダウンにつながります。
SKS3を使用する代わりに耐摩耗性・靭性に優れているSKD11を使用することにより、焼き入れの工程で歪みにくくなり、コストダウンに繋がる。