歪みにくいワークの選定
熱処理とは、加熱・冷却により素材の性質を変化させる処理のことを指します。熱処理を行うことで、工作物の性質が変わり、結果としてコストダウンにつながることがあります。
今回は、熱処理を施し、適正な材料を選定したことによるコストダウンの方法をお伝えいたします。
Before
ワークの選定は熱処理後、歪みにくいものを選定しないとコストアップの原因となってしまいます。
SKD61は靭性に優れていますが、歪んでしまう恐れがあります。
After
例えば、靭性があまり重要ではなく、耐摩耗性が必要な場合などではSKD61と比べ耐摩耗性が高く歪みが小さく硬度も上がる(HRC60~61)SKD11を使用することにより歪みを抑えることができコストダウンに繋がります。
SKD61を使用する代わりに耐摩耗性に優れているSKD11を使用することにより、熱処理後の歪みを抑えることができコストダウンに繋がる。