ねじのバリ発生を防止する方法

ねじは私たちの生活のあらゆるところで使用されています。
もし簡単にゆるんでしまうねじを供給してしまうと大事故につながることもあります。
今回は、ねじ加工におけるバリ発生を防止する方法をご紹介いたします。

Before

before

ねじ先端部のC面が、ねじ山高さよりも小さいと、バリが発生する原因となります。このようにばりが生じてしまうとばりを取る加工が必要となり、リードタイムが伸びてしまいます。このようなばりを生じさせないようにするには、どのような対策が必要なのでしょうか。

After

after

取ることのできる対策として、ねじを加工する前にピッチやC面、規格等を指示するという対策があげられます。C面が0.5でねじがM10規格、ピッチがP1.0のねじを加工する場合、C面をピッチより深くなるように指示をするとばりが生じない加工を行うことができます。
上記の例でいうとC面を1.5に変えるよう指示するだけで、C面がねじ山のピッチよりも深い数値となり、ばりが生じない加工が可能となり、リードタイムの短縮につながります。

ねじ先端部のC面はネジピッチよりも大きな値で指示します。正確には、ねじ山高さよりも大きなC面を付けるということです。このようにC面とピッチの数値を気遣い加工することでリードタイムの短縮が可能となります。